体外受精 5
周りが良い=自分にとって良いかは分からない
努力はすべて報われるわけではない
不妊治療をしてそんなことを思うようになりました。
どちらもぼんやりとは知っていた、分っていたけど、こんなにまざまざと正面から叩きつけられることはそうそう無いことなんだろうと思います。
結果3回目(移植は2回目)の体外受精は至らずでした。
余談ですが、前のブログで医師から初期胚か胚盤胞かどちらがいいかは人それぞれという言葉を聞いた話を載せましたが、他にもあります。
例えば、体外受精にするか顕微授精にするかの話。
おそらく調べると顕微授精の方が若干妊娠率が高いはずです。
でも、あなたの場合、顕微授精がいいかは分からないです。
もちろん顕微でなければ受精しない人もいます。だから顕微の方が妊娠率が高いのです。
通常精子が良好ならふりかけで行うそうですが、受精するかどうかはカップルによるそうです。
どんなに若くてもまったく受精しない人がいて、その人はもう一度採卵してチャレンジしてもほぼ受精しないそうです。逆に受精するカップルは何回やってもほぼ受精するそうです。
だから体外受精の受精率は平均で70%だけど、カップルによって体外受精可か不可か2択だと思ってください。今回全部ダメで次は受精するってことはほぼないですと先生がおっしゃってました。
このふりかけで受精しない状態を受精障害といいますが、これは顕微授精に切り替えれば解決します。顕微だと受精率が85%になるそうです。
これを見たら顕微が85%なら全員顕微すればいいじゃんって思う方もいるかもしれませんが、胚盤胞までなる確率は体外受精(ふりかけ)の方が高いんですって。
顕微はやはり卵子に直接針を刺すので、その影響がまったくないとは言えないそうです。なので、顕微をしなくていい人はしない方がいいということになります。
数字に踊らされるなってことですね。
とはいっても体外か顕微かはやってみないと分かりませんから、例えば4個取れたら2個体外で2個顕微にするとかもできるはずです。
痛い思いして採った卵が全滅だったら悲しいですから。
また新鮮胚より凍結胚の方が妊娠率が高いってことも言われていると思います。
要因としては新鮮胚はホルモン治療した時の周期で移植するので子宮が着床に備えていないことらしいです。が、凍結すると解凍した時にダメージを受けます。
きっと同意書を書くと思いますが、冷凍→解凍のダメージにより5%の確率で卵が壊れてしまうことがあるようです。
なので、一概にこちらが良いってことが言えないんですね。
人に、卵に、よる。としか言えないのだと思います。
体外受精と一言で言っても、結構いろいろな決断をその場でしなきゃいけないことがたくさんあります。
分からないならきちんと先生に聞いた方がいいけど、先生も一般論しか言ってくれない(人が多い)ので、やっぱり知識をしっかり持って、できれば旦那さんも一緒に診察室に行った方が良いと思います。
ところで、今回の体外受精が失敗に終わったところで、医者からこんな話がありました。
まず一つは、翌月移植するかどうかということ。
残り2個卵が残っています。また、判定日後の生理2日目の血液検査は問題なかったので翌月も移植してもいいってことでした。
移植方法としては完全自然周期かホルモンコントロールのどちらかだけど、採卵後はホルモンコントロールをおすすめします。とのことでした。
採卵後はホルモンバランスがおかしくなるそうです。私も前回の採卵後生理がこなくなってしまったので非常に納得。
そして、あとは着床障害検査を受けるかどうか。
医者曰く、排卵&受精も問題なく、卵のグレードもいいのに、一度もかすりもしないから、子宮環境を調べてみるのもいいかもとのことでした。
もともと移植3回失敗した場合には検討するので少し早いですが…とのことでした。
その時旦那も横にいたのですが、私が相談する前に「やります」と言った(笑)
私も子宮の検査をした方が良いのではと思っていたけど、旦那は「絶対やった方がいい」と言っていました。
ので、次の移植前に子宮を調べることになりました。
しかし、検査は痛いよってはっきり医者に言われて、死ぬほどビビることに…。
だって、卵管造営も採卵も「少し痛いですよー」って言ってたのに、今回は「痛いです(真顔)」なんだもの。
でも、このまま移植を続けても子宮に問題があった場合無駄になってしまうし、決意を固めました。