メンタル
今考えると、治療中のメンタル本当にやばかったです。
もともとはあまり深く考えないタイプ(笑)で、どちらかといえばポジティブだし、なんとかなる!って前向きな考え方をする人間で、自分でもそう思っていたけど、
不妊治療中は別人でした。本当に。マジです。
今思うと軽い鬱状態だったかもしれない。
自分で自分を否定してしまうというか、傷つけてしまうというか…。
例えば、自分は女性として欠陥品なんではないかとか、どうして自分だけ苦労しないといけないのかとかそんなことばかり考えて、苦しくて苦しくて仕方なかった。
妊婦さんや乳幼児を連れている人を見ると悲しい気持ちになることもありました。
マタニティマークを見るのがつらい時もありました。
芸能人の妊娠のニュースさえ聞きたくないと思いました。
他の人と自分は違う。
結婚していることとか、子供がいることが、その人の価値ではない。そう分かっていたのに。…いや実際には分かっていなかったから苦しんでいたのだと思います。
どんなに努力しても結果がでない治療。
痛いし、苦しい治療。
終わりの見えない治療。
…たぶん病まない人はいないと思います。
体外受精など高額な費用が理由であきらめる人もいる。
仕事との両立が難しく仕事をやめる人もいる。
そもそも今の治療では望めない人もいる。
そういう人もいるから、私はなんとか仕事を続けて、費用を出せて、治療できているのだから幸運な方だ、とそう思おうとしていたこともありました。
けど、だからこそ逆にいつまで続けるのだろうか?と思うこともたくさんあった。
辞め時が分からない。
子供が欲しくて、旦那に我が子を抱かせてあげたくて不妊治療をしていたはずなのに、
治療があまりにつらくて、この治療を終わらせたいから早く妊娠したいって、
おかしな考え方になったこともありました。
何のための治療なのか。
本当にこどもが欲しいのか分からなくなって、それでまた苦しんで…。
何をしていても妊活を考えてしまって、旦那との外食さえ楽しくないと感じた時も短い時間だけどあって、そんなときはだいたい感情を爆発させてしまって旦那と喧嘩したりしました。
離婚したら…という未来を考えたこともあります。
旦那に腹が立ってそう思う時もあれば、子供を産めない私とは別れた方が旦那のためだ、と思ってそう思うときもありました。
旦那は旦那なりにどんどん病んでいく私を心配していたようです。
薬で体調が悪くなることもあったので、私が辛いなら子供はいらないということは何度も言ってくれていました。
旦那が私を大事にしてくれていること、今なら理解できるけど、その時は「どうしてそんなこというの?」って思っていた気がします。
私こんなに頑張ってるのに。子供が欲しいだけなのに。どうして分かってくれないの?って。
私から言えることは、そういう時に治療のことや治療を終わりにすることを話しても無駄です。
なぜなら自分が自分の見失っているので。
私の旦那が言うように私が辛いなら辞めようってなると、私次第ってことになる。
私さえ我慢すれば続けられるっていう風になっちゃう。
そうやって勝手に孤独な気持ちになって一人で戦わないといけない気持ちになる。
だから、治療を開始する前に話してお互い納得して治療の終わりを決めておくことが大事。
だけど途中で治療が変わることも多いし、私みたいに手術とかあるとスケジュールもどんどん遅くなっちゃう。
だから都度話すことも大事。
だけど、話すときは二人で病院行って、客観的に今自分がいる位置を確認できるときにしましょう。
私は、ずっと我慢というか、受け止めて聞いていたけど、
「私が辛いなら辞めるっていうのは私からはやめられないんだよ?」って旦那に話した時楽になりました。私一人できめなきゃいけないって思う。孤独を感じてるって。
旦那はもちろんそういうつもりで言ったわけではなかったけど、私任せみたいに聞こえるのは確かにそうかもしれないと納得してくれて、ごめんと謝ってくれました。
そこから休日に病院があるときは必ず一緒に来てくれたし、診察の時に積極的に医者に質問している姿を見るようになり嬉しくなったのを覚えています。
そして、そんな旦那を見て、分かりやすく私の精神も落ち着いて(笑)そこから前向きに治療できるようになったと思います。
そしたらいろいろなこと吹っ切れちゃって(笑)、今までやっていた妊娠するための努力をほぼ全部やめちゃいましたw
たとえば温かいものしか飲まないとか、お風呂に毎日つかるとか、お菓子を控えるとか、カフェインやお酒を飲まないとか、夏でも腹巻つけるとか靴下2枚重ねとか、ルイボスティーやお酢を飲むとか、ぜーんぶ辞めました(笑)
だって、正直やらされてる感がすごくて、毎日窮屈だったから。
前のブログで書いたように葉酸を飲むこと以外は全部やめました。
でも、妊娠しました。
もちろん妊娠してからはお酒やカフェインは控えていますけど、必要以上に何かをしていることはありません。
それでもちゃんと継続できています。
不妊治療の苦しさって本当にやったことある人しか分からないと思う。
治療によって苦しみも違うし、あきらめる苦しみもまた違う。
同じ不妊治療した人同士でも全部は分かり合えないと思う。
だからこそ、パートナーにはたくさん話して甘えてちょっとヘビーに寄りかかってしまってもいいと思う。
個人的には子供がいてもいなくても、こういうことを乗り越えた夫婦はやはり仲良く、絆深く、素敵な夫婦だと思います。
今もしメンタルおかしくなっていると思っている人がいたら、あなただけじゃないから大丈夫って言いたいし、
そこの抜け出し方は意外と小さなことだよと伝えたいです。